日本の行政区分といえば「都道府県」ですが、台湾ではまた別の区分があり、イマイチ理解できていない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、台湾の行政区分についてわかりやすく解説していきます!
大きく分けて3種類の行政区分「直轄市・省轄市・県」をそれぞれ解説するほか、「どこまでが台北エリアなのか」や、市と県どちらも持つ「新竹・嘉義」についてなど、よくある疑問にもお答えしていきますよ。
【図解】台湾の行政区分は大きく3種類!

台湾の行政区分について基本となる考え方が、大きく「直轄市」「省轄市」「県」の3種類に分類できるということ。これが日本で言う都道府県ですね。
そしてこれら3つの区分は、日本の都道府県と同じように都市の規模感によって区別され、統治の仕組みも異なります。
ここからは「直轄市」「省轄市」「県」それぞれに当てはまるエリア、各区分の役割・特徴などをわかりやすく解説していきますよ。
直轄市

まず、国が直接管轄する特別な都市で、日本でいう政令指定都市よりもさらに権限が強いのが「直轄市」。人口規模が大きく、政治・経済・文化の中心として重要な役割を担うエリアが指定されており、以下の6都市が該当します。
- 台北市
- 新北市
- 桃園市
- 台中市
- 台南市
- 高雄市

台湾初心者の方でも聞いたことのある、有名な都市が並んでいると思います。
直轄市は通常の県や省轄市と比べて、都市計画や交通、教育、福祉など幅広い分野で独自に政策を進めやすく、予算規模も大きいのが特徴。

そのため、地下鉄の整備や都市開発、大規模な公共事業などが積極的に行われていますよ。

台南市を除くすべての直轄市にメトロが通っています。ただ、唯一独自のメトロが無い台南市でも着々と地下鉄計画が進められているんですよ。
省轄市

省轄市はかつて存在した行政単位である台湾省の管轄下に置かれていた都市で、直轄市ほどの規模や権限は持たないものの、そこそこ発展してきた都市を指します。

省轄市は少なく、3市のみです。
- 基隆市
- 新竹市
- 嘉義市
基隆市は昔からの港として、新竹市はTSMCなどハイテク産業の集まる「台湾のシリコンバレー」として、嘉義市は台中・台南・阿里山などの中間地点として、それぞれ発展してきました。
県

台湾の県は農村や山間部、離島などが大部分を占める地方自治の行政区分です。台湾の県リストは以下の通り。
- 宜蘭県
- 新竹県
- 苗栗県
- 彰化県
- 南投県
- 雲林県
- 嘉義県
- 屏東県
- 花蓮県
- 台東県
- 澎湖県
- 金門県
- 連江県
県の下には「鎮」や「郷」といった行政区分があり、その中にいくつもの集落や小さな町が含まれています。一方で、人口が比較的多く発展している地域は「県轄市」として県の中に位置づけられ、商業や交通の拠点として機能しています。

県は農業やアクティビティなど、全体的に自然のイメージが強いですね。
台湾の行政区分に関するよくある質問

ここでは台湾の行政区分に関する、よくある質問をまとめました。台湾の地図を眺めてたり、実際に住んでたりすると特に疑問を感じる2点を詳しく解説していきます!
台北市だけでなく新北市も「台北」?

台湾といえば真っ先に思い浮かぶ都市が「台北」ですよね。ただ、台北観光をしていると、ふと「どこまでが”台北”なのか」正直よくわからなくなります。(笑)
都市名だけ見ると、一見台北市のみを台北として扱いそうですが、地理的には新北市も台北エリアなんですよね。
というのも台北市と新北市は元々同じ「台北県」だったし、グーグルマップで「台北」と調べても台北市と新北市をまとめた地域が出てきます。

なので「台北」という概念として、僕は台北市に新北市も加えたエリアを指していますかね。
ただ今では台北市と新北市の役割は明確に分かれていて、いわば台北市が「政府機関や企業本社が集まった都市」。

それに対し、新北市は「その周囲の住む場所・ベッドタウン」になっています。


新北市にも台北MRTが通っており、ますます境界がふんわりしちゃう(笑)んですが、新北は板橋や三重・淡水など、個人的にも観光というか住む場所のイメージは強いですね。
新竹と嘉義は「市と県」どっちもある?

台湾の行政区分で一番ややこしいとも言えるのが「新竹」と「嘉義」。この二つの地名だけ、省轄市と県が両方存在しているんですよね。
日本なら例えば千葉市は千葉県の中にありますが、台湾の新竹市・嘉義市はそれぞれ新竹県・嘉義県の中にあるわけではなく、対等の関係として独立しています。
新竹と嘉義はもともと「県」のみでしたが、都市部が発展して人口や経済規模が大きくなったため、「都市計画や予算を県とは別に、独自で管理できるようにしよう」ということで分離したそうですよ。

日本の大学で例えると、総合大学の教育学部が大きくなって、教育大学が独立して生まれたみたいな感覚ですかね?
ちなみに、同じように「市」と「県」が分かれていた台中、台南、高雄などは、2010年に市と県が合併して一つの「直轄市」になりました。
現在、市と県がバラバラのままなのは、この新竹と嘉義のペアくらいなんですよね。
台湾の行政区分をマスターしよう!
台湾の行政区分は日本の都道府県と違う部分があり、正直慣れないですが、各行政区分の違いや昔の行政区分と比べたりすると、新しい発見があって面白いですよ。
ぜひ台湾の行政区分をマスターして、台湾旅行をより深く楽しんでみてくださいね。
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