日本統治時代の建物が数多く残る台湾。そんな歴史的な建物に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、台湾・高雄の黃埔新村にあるカフェ「驢子實驗室(Donkey Lab)」をご紹介!
高雄の喧騒とは離れた空間で、和の雰囲気を感じながらゆったりできますよ。
高雄のリノベーションカフェ「驢子實驗室」
「驢子實驗室」は”和”の雰囲気を残した、趣を感じられるリノベカフェ。
台湾伝統の家には「玄関」と呼ばれる明確な区切りがありませんが、ここは靴を脱ぐスペースが設けられていました。
いくつかの部屋に分かれていましたが、一番の大部屋は”外に緑が広がる開放感のある空間”に仕上がっていました。
僕が案内していただいた小部屋も、こじんまりとした落ち着いたスペース。
また、各部屋には本が置かれていました。
中には「ジブリ」や「えんとつ町のプペル」など、日本にゆかりのある絵本も。
ここの落ち着いた空間でゆったり本を読めるのは、とても贅沢ですよね。
シンプルなカフェメニュー
カフェのメニューはシンプルにまとめられていました。
ドリンク
ドリンクは大きく「コーヒー」と「お茶」。
最低料金は「100元(約480円[2024/5/21現在])」と、台湾のカフェでは少し高めの設定。
涼みながら外をぼーっと眺めて楽しむドリンクは、とても贅沢な時間です。
フード
フードは「パイ」のアレンジメニュー。
チーズや鶏肉、焼鮭など、どれも香り高くておいしそうですね。
レジ前にそろえられていたので、実際に見て注文するのも良さそうです。
お土産も!
コーヒー豆やお茶の葉などのお土産も置いてありました。
おうちでカフェ気分を味わうのも魅力的ですね。
店舗情報
日本統治時代の兵舎が並ぶ「黃埔新村」
上記でご紹介した「驢子實驗室」は、高雄の「黃埔新村」という区域にあります。
「村」と記載されてますが、高雄の街中にあり、MRTも近くに通っているのでご心配なく!(笑)
黃埔新村は、日本統治時代に陸軍の兵舎がたくさん建てられたエリアでした。
兵舎として使用されたあとは、国民党の軍人の住居として役割を果たしたそう。
その後は建物も古くなり、寂れた地域となりましたが、現在リノベでの再利用が進み、全建物の1/3~1/4ほどはお店が入っているようです。
今回訪れた「驢子實驗室」のようにカフェやレストラン、ホステルなどさまざまな施設に生まれ変わっていました。
台湾のハンバーガーチェーン「拉亞漢堡」もありましたよ。
今に至るまで実際に使われている小学校も!
校内に入って見学することもできました。
案内所や歴史博物館もあり、黃埔新村について学ぶのも面白いですよ。
ちなみに、世界大戦のあと中国大陸から渡ってきた国民党の軍人や家族が暮らした集合住宅を「眷村(けんそん)」と呼び、台湾全土に散らばっているそう。
屏東の「勝利新村」は、僕も以前訪れました。
勝利新村も日本軍がもともと暮らしていた場所で、今はリノベスポットとしてお店がいくつか入り、穏やかな雰囲気になっていました。
驢子實驗室でリラックス♪
高雄の街中にありながらも、踏み入れたとたん落ち着いた雰囲気を感じられる「黃埔新村」。
そんな黃埔新村にある「驢子實驗室」で、たまにはリラックスして過ごすのもおすすめですよ。
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