【台湾】故宮博物院の「白菜」と「角煮」の石を解説!なぜ?大きさは?

台湾旅行

台湾の定番観光スポット「故宮博物院」。1925年に設立され、古代中国の芸術品が多数展示されています。

そんな故宮博物院で特に有名な展示物といえば「白菜」と「角煮」の石。ただ、それらの石はなぜ白菜や角煮の形をしているのか、疑問に思った方は多いはず。

そこで今回は、故宮博物院の白菜と角煮の石について解説

それらは「なぜ白菜や角煮なのか」「大きさはどれぐらいなのか」など、よくある疑問点について調べてみましたよ。

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白菜は「清廉潔白の象徴」

早速、故宮博物院で一番人気の白菜の石について解説します。

こちらの石は「翠玉白菜」と呼ばれ、白と緑の翡翠石を用いて白菜の形に彫刻されたものです。

そして、翠玉白菜はなぜ「白菜」なのかというと「清廉潔白」の願いを込めているからだそうです。

ずっきー
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翠玉白菜は清朝末期に作られたと言われ、清朝の光緒帝の側妃である「瑾妃」の嫁入り道具でした。翠玉白菜を持つことで、瑾妃自身の純潔さを表したんですね。

ちなみに翠玉白菜の大きさは、写真のように片手で握れるサイズです。

大きく想像しがちですが、マーライオンと同じように実際は小さめでした。(笑)

キリギリスとイナゴは「子孫繁栄」

翠玉白菜の上の部分をよく見ると「キリギリス」と「イナゴ」がくっついています。

これは「子孫繫栄」の意味を込めているんだとか。キリギリスやイナゴは多産の象徴だそうですね。

上の画像だと見にくいですが、以下の公式ページからアップで見ることができます。

ずっきー
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瑾妃は嫁入りする際に多産も願っていたのでしょう。

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角煮は・・・

一方、こちらの角煮の石は「肉形石」と呼ばれています。

なぜ角煮なのかを調べてみたところ・・・残念ながら理由は発見できませんでした。作られた意図は不明なのかもしれません。

ただ、こちらも翡翠を用いたリアリティの高い作品。

ずっきー
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豚肉の毛穴や粗い肌触りを再現するため、よく見ると小さな穴が無数に入っています。しょうゆ漬けを表した断層ごとの細かな色使いにも注目です!

肉形石も手のひらサイズで、非常に精巧な技術で作られたことがわかりますね。

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故宮博物院には必見展示物が盛りだくさん!

故宮博物院には翠玉白菜や肉形石のほかにも、多くの有名な芸術品が展示されています。

ここからは特に注目度の高い「毛公鼎」「白磁嬰兒枕」「玉琮」をご紹介します。

毛公鼎

毛公鼎は紀元前9世紀頃に作られた青銅器で、翠玉白菜や肉形石と並ぶ「故宮三宝」に登録されています!

鼎の内側には「497字」もの金文が刻まれていますよ。西周という国の宣王が臣下の毛公に授けた「官職任命の辞や訓戒」を書きとどめているそう。

ずっきー
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毛公鼎は「高さ53.8cm、口径47.9cm、重さ34.5kg」と大きめな鼎です。翠玉白菜や肉形石の展示場所と同じく、周辺はたくさんの人でにぎわっていました。

白磁嬰兒枕

白磁嬰兒枕は、北宋時代(960-1127年)に作られた白磁の枕です。赤ちゃんが伏せて寝ている姿を表しており、背中が枕の部分となっています。

ずっきー
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光沢があり、微かに黄色がかった色合いに。顔の表情もかなり精巧です。

赤ちゃんの無垢さや純粋さを象徴し、赤ちゃんの健康と幸福を願う気持ちが込められているそうです。

玉琮

良渚文化(紀元前3500年~紀元前2200年)における重要な玉器で、主に宗教儀礼に使用されていたそう。祖先や神々を祀る道具だったんですね。

内側が円形、外側が四角になっています。この形状は「天円地方」という思想に基づいており、円は天、方(四角)は地を象徴しているんだとか。

ずっきー
ずっきー

四隅に描かれた「神人獣面文」と呼ばれる奇怪な顔の彫刻にも注目。これは良渚の人々が崇めた神の姿を表しているそうですよ!

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故宮博物院では白菜と角煮の石などに注目!

故宮博物院では、古代中国のさまざまな歴史的芸術品を鑑賞することができ、とっても知的好奇心がくすぐられました。特に翡玉白菜と肉形石は超必見!

台北観光の予定がある方は、ぜひ故宮博物院も訪れてみてくださいね。

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