台湾の国旗はどっち?変わった?オリンピックでなぜ梅花旗が使用されるかも解説

台湾生活

「台湾の国旗でよく見るのは赤と青の旗で、オリンピックでは白基調の旗が使われているけど、結局どっちが正式?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

そこで今回は「台湾の国旗はどっち?」という疑問にお答えしますよ。

「台湾の国旗は変わった?」「オリンピックではなぜ梅花旗が使用されているのか」という疑問や、それぞれの国旗の意味まで詳しく解説していきます。

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台湾の国旗は三民主義を意味する「青天白日満地紅旗」

青天白日満地紅旗が台湾の正式な国旗です。この国旗は、赤い背景に左上の青い四角の中に白い太陽のデザインが特徴的です。

青天白日満地紅旗の色彩には深い意味があります。青色は自由と正義、白色は平等と公正さ、赤色は博愛と革命で流された鮮血を象徴しています。中央の白い太陽には12本の光芒があり、これは十二時辰や十二支を表し、永遠と国民の進取の精神を象徴しているそうですよ。

この国旗の起源は1893年にさかのぼります。当時、陸皓東が中国革命同盟会(中国国民党の前身)の旗として青天白日旗をデザインしました。その後、1906年に孫文が赤地を加えて現在の形になりました

そして、この国旗が正式に中華民国の国旗として採用されたのは1928年12月17日のことです。当時、国民党政府が「中華民国国徽国旗法」を制定し、青天白日満地紅旗を国旗として公布しました。

1947年に施行された中華民国憲法の第6条でも「中華民国の国旗は、紅地の左方上角に青天白日をしるしたものと定める」と規定されています。

中国国民党が結成してから変わっていない

1949年に国民党政府が台湾に移った後も、台湾の国旗としては「青天白日満地紅旗」が継続され、その後一度も変わったことはなく現在に至るまで使用されています

台湾の国旗の歌もある

台湾の国旗の歌というものもあり、正式には「中華民国国旗歌」と呼ばれています。この歌は、国旗を掲揚または降納する際に演奏される重要な曲です。

中華民国国旗歌は通常、国歌である「中華民国国歌」の後に演奏されるそう。国旗である青天白日満地紅旗への敬意を表す曲として、台湾のアイデンティティと国家としての象徴を音楽で表現しています。

ずっきー
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台湾電視の地上波放送でも毎週月曜日の早朝、放送開始時にオーケストラ演奏による国歌が放送されるそうです。

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オリンピックで使用されるのは「梅花旗」

一方、オリンピックなど国際的な場所ではしばしば「梅花旗」という国旗が使用されています。「なぜ青天白日満地紅旗ではないのか」と疑問を持つ方も多いと思いますが、これには複雑な政治的事情が絡んでいるんです・・・。

台湾がオリンピックで正式な国旗を使用できない理由は「中国」。権力の強い中国が台湾を自国の一部だと主張しているため、多くの国際機関が台湾を独立した国家として認めることができません・・・。

その中で1979年、国際オリンピック委員会(IOC)は中国を「中華人民共和国」として参加を認め、台湾を「チャイニーズ・タイペイ」と呼ぶ決議を採択しました。これにより、台湾は正式な国旗である「青天白日満地紅旗」を使用できなくなりました。

この決定を受けて1981年に「梅花旗」が制定されました。梅花旗は台湾の国花である梅の花をモチーフにしたデザインで、台湾の国旗の色も表現しています。中央の白日の十二条の光芒は、秩序ある輪廻と終わりのない命を象徴し、台湾の国章が持つ意味合いも込められています。

ずっきー
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「ひっかちゃめっちゃか台湾」さんの動画では、オリンピックで梅花旗が使用されている件について非常にわかりやすく詳しく解説されています!もっと詳しく知りたい方はぜひ!

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台湾独立運動の象徴が「世界台湾人大会台湾旗」

世界台湾人大会が2007年に発表した台湾旗は、台湾独立運動の象徴として広く認知されています。

緑色を基調とし、台湾の地図を白色で表現しているのが特徴です。緑色は台湾の自然、希望、そして台湾独自の文化を象徴していると考えられています。

中華民国の公式国旗である青天白日満地紅旗に抵抗を感じる台湾人もおり、台湾の独自性を強調する新たなシンボルが求められて生まれた国旗でもあるんです。

世界台湾人大会が発表して以来、この旗は台湾独立支持者の間で急速に普及しました。現在では台湾独立運動の象徴として広く認識されており、集会でも頻繁に見られるようになっているそう。

ずっきー
ずっきー

世界台湾人大会の台湾旗は、台湾のアイデンティティや独立への願望を表現する非公式のシンボルとして機能しているんですね。

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台湾の国旗の意味を学習しておこう!

台湾で現在正式に使用されているのは「青天白日満地紅旗」ですが、ほかにもさまざまな国旗が存在しており、それぞれに強いメッセージが込められているんですね。

この機会に台湾の国旗について学んでみてくださいね。

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