【台湾】高雄85ビルの現在がヤバい!治安や閉鎖理由なども解説

台湾生活

かつて台湾で一番高い建物だった「高雄85ビル」。現在でも高雄のシンボル的存在としてあらゆる地域限定グッズにデザインされていることも多いですが、観光地として名前が挙がってこないのを不思議に思っている方も多いでしょう。

そこで今回は、高雄85ビルの現在について詳しく解説していきます。

実際に高雄85ビルに潜入して現在の姿を調査してきたので、ぜひ最後までご覧くださいね。

スポンサーリンク

高雄85ビルの現在がヤバい!

高雄のランドマーク的存在の「高雄85ビル」。1997年の竣工時には台湾で最も高い建築物として話題となり、後に台北101が台頭するまでは国内第一位の高さを誇っていました。

地上部分だけで347メートル、アンテナを含めると378メートルにも達し、高雄市内では圧倒的な存在感を放っています。

ずっきー
ずっきー

ツインタワー構造も特徴的で、高雄の「高」をかたどったデザインになっているんですよ。

一時期はオフィス、住宅、ホテル、商業施設などが複合的に入り込み、高級ホテルや展望台を目玉として多くの観光客で賑わっていました。

しかし・・・経営不振や観光客の減少、そして感染症流行による事業縮小の影響で、ホテルや展望台、百貨店など主要施設は次々と営業終了し、現在建物の多くは空きフロア化しているんです。

そこで僕は好奇心に負けて、高雄85ビルの内部を調査してきた次第です。(笑)

ほとんどの入口は封鎖されていますが、民泊や住居用の入口だけは空いていました。

現在立ち入りできるフロアは限られていますが、エレベーターで12階のメインフロアまで上がることができましたよ。

メインフロアはこんな感じでした。人の気配が無く、がらーんとしています。

こんな立派な建物なのに、現在はほとんどが空き部屋。なんてこった。

色々闇が深そうな高雄85ビル・・・。ここからは現在の状況について詳しく解説していきます。

そもそも閉鎖理由は?

展望台や高級ホテル、百貨店などの撤退で事実上閉鎖状態の高雄85ビル。背景には色んな要因が複雑に絡み合っているんです。

まず大きな転機となったのが、ビルの中核的存在であった「85スカイタワーホテル(君鴻國際酒店)」の閉鎖。2019年に同ホテルの所有権が競売を経て移転したことで営業終了が決まりました。

このホテルはビル全体のイメージや利用価値を高めていたため、その閉鎖により商業的な求心力が大きく低下してしまったんですね・・・。

加えて、地元経済の停滞や訪台観光客の減少も打撃となりました。特に、新型コロナウイルス発生以降、インバウンドを中心とした観光需要が激減し、展望台・飲食・ショッピングといった商業施設の利用者は著しく落ち込みました。

その影響もあり、高雄85ビルの多くのテナントは空きスペース化。

高雄85ビルの外側を一周するだけでも廃墟が目立ち、衰退を肌で感じることができました・・・。

治安が悪く警察官が常駐

そして空きスペースが増えたことで、高雄85ビル内の治安が大きく悪化。台湾でもたびたびニュースになっていますが、犯罪や不法行為の温床化が進んでいるんです。

実際、売春や薬物取引といった違法行為が一部フロアで横行するようになり、治安維持のために高雄市警察がビル内部12階に常設の派出所を設置し、24時間体制の巡回警備を実施するまでに。

観光スポットであった面影は薄れ、今は「台湾最大の負の遺産」とも言われるようになってしまいました・・・。

一部のお店が細々と営業中

ただ、12階のフロアを散策したところ、細々と営業しているお店はありました。

カフェやコンビニ、台湾ならではのクレーンゲームなどが営業していましたよ。

しかし、やはり空室のテナントも目立ちます。

かつてカフェや会社のオフィスが入っていた多くの場所は、営業している気配がありませんでした。

あまりにも静まり返っていて、少し寒気を感じる雰囲気でした。

安く売りさばかれる現状

現在は空きスペースがほとんどの高雄85ビルですが、いくつかの不動産屋が部屋を格安で売却していました。

景色が圧倒的に綺麗なのは想像が付きますが、やはり内部の治安が悪化しているだけに、格安でもとても買う気にはなれませんが。(笑)

スポンサーリンク

高雄85ビルのホテルで宿泊は可能

また、メインの高級ホテル「85スカイタワーホテル(君鴻國際酒店)」は2019年に閉鎖してしまったものの、いくつかのホテルが細々と営業をしていました。

どちらのホテルもレビュー自体は良く、やはり景色は圧巻なよう。コスパ自体は良いので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

ずっきー
ずっきー

Airbnbなどの民泊を利用して宿泊もできますよ。

✅高雄で宿泊するなら日本人宿「あひるやゲストハウス」がおすすめ!

スポンサーリンク

高雄85ビルは復活に向けて計画中!

何かとイメージの悪化が印象的な現在の高雄85ビルですが、台湾の大手レストラングループ「海覇王」が新ホテルのオープンに向けて着実に準備を進めています

2026年第2四半期に新ホテルとしての本格オープンを目標とし、現在は旧来の施設撤去や設計作業が進行していますよ。

海覇王グループの都市型ホテル「城市商旅」や「德立荘」などの自社ブランド導入が取りざたされていますが、外資系ホテルとの提携や全館グルメモール化も並行検討されているそう。

ずっきー
ずっきー

海覇王グループの高雄出身の創業者「荘栄徳会長」の地元再生への想いも強く影響しているそうですね。

下層階にレストラン・物販などを導入し、上層階には五つ星クラスの大型ホテル開業を計画するなど、飲食・宿泊の両輪による集客を軸に据える予定とのこと。

巨大な遺物と化してしまっているので、高雄85ビルの再生を祈るばかりです・・・!

スポンサーリンク

高雄85ビルの再生に要期待!

今回ご紹介したように、高雄85ビルは現在多くの部屋やフロアが廃墟状態となっており、治安の悪化から警察官も常駐するほどの事態に。

しかし海覇王グループによる再生の道も徐々に進んでおり、今後新たな高級ホテルやレストランが入居する予定とのこと。

今後の展開に要期待ですね!

✅高雄の「三鳳宮」はライトアップでインスタ映え!

✅高雄で台湾グルメを味わうなら「厚得福」がおすすめ!

✅高雄と台南はどっちがおすすめ?移動方法や観光モデルコースもご紹介!