台北車站と台北駅の違いは何?地下街や両替所などフロアマップも解説

台湾生活

台湾旅行の玄関口「台北駅」。多くの旅行者が最初に降り立つこの場所で「案内板には『台北車站』と書いてあるけど、日本語のガイドブックでは『台北駅』。これって同じ場所?」と、ふと疑問に思ったことはありませんか?

そこで今回は、台北車站と台北駅の違いを台湾在住者の僕が解説します。

ほかにも「車站」と「站」の使い分けや現地での呼ばれ方、台北駅のフロアマップや乗り換え方法などもお伝えしていきますよ。

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台北車站と台北駅の違いは何?

結論から言うと「台北車站」と「台北駅」は全く同じ場所を指します 。

「台北車站」というのが台湾で使われている公式な中国語の名称で、「車站」が日本語で「駅」という意味を表しているんですよ。

「車站」と「站」の使い分けは?

台北の街を歩いていると、駅の名前に「〇〇車站」と「〇〇站」という二つの表記があることに気づくでしょう。

この違いは単なる表記揺れではなく、意味のある使い分けなんですよ。このルールを理解すれば、台北だけでなく台湾全土の交通網をより深く理解することができるでしょう。

車站(チャージャン)

「車站」という言葉は、日本の「駅」よりも重厚な響きを持ち、主に都市間を結ぶ長距離鉄道のターミナルを指します。具体的には、以下の二つの鉄道の駅に使われていますよ。

  • 台湾鉄道(台鉄/TRA):日本のJR在来線に相当し、台湾全土を網羅する国有鉄道です。
  • 台湾新幹線(高鉄/HSR):日本の新幹線にあたる高速鉄道で、台湾の西海岸の主要都市を結びます。

これらの駅は、都市の玄関口としての役割を担う大規模な施設であり、「車站」という名称がその重要性を示しています。

ずっきー
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例えば、台北以外でも「台中車站」「高雄車站」のように、主要都市のターミナル駅にはこの名称が使われています。

站(ジャン)

一方、「站」はより一般的な「駅」や「停留所」を意味し、主に都市内の交通機関で使われます。

  • 台北MRT(捷運): 台北市内を網の目のように結ぶ地下鉄システム。例えば、西門駅は「西門站」、中山駅は「中山站」と呼ばれています。
  • バス停(公車站): 市内を走る路線バスの停留所も「〇〇站」と表記されます。

このように「站」は市民の日常的な足となる、より身近な交通拠点を指す言葉と言えるでしょう。

現地では「北車」とも

台湾人の間では、台北車站に親しみを込めて「北車 (ベイチャー)」とも呼びます。これは「台北車站」を短縮した愛称なんですよ。

現地のブログやSNS、友人との会話でこの言葉が出てきたときに理解できれば、より深く台湾の日常に溶け込めるでしょう。旅行者から一歩進んだ「通」になれる、とっておきのキーワードです。

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台北駅の5大交通機関を解説!

台北駅にはMRTや新幹線、バスなど5つの公共交通機関が一箇所に集結しています。

台湾での名称日本での例主な用途主な乗り場場所
台湾鉄道台鉄 (TRA)JR在来線台湾全土への移動駅本館 地下2階
台湾新幹線高鉄 (HSR)新幹線台湾西海岸の主要都市への移動駅本館 地下2階
台北MRT捷運地下鉄台北市内の観光スポットへの移動駅本館 地下3階 ・地下4階
桃園空港MRT機場捷運成田エクスプレス桃園国際空港へのアクセス駅本館の西側にある別棟(地下通路で連絡)
高速バス國光客運など高速バス台湾各地への長距離移動駅本館の北側にある「台北轉運站」ビル

以下には、これらの公共交通機関の概要を解説していきますね。

台湾鉄道(台鉄/TRA)

日本のJRに相当する台湾の国有鉄道

台湾全土を環状に結び、特に風光明媚な東海岸へのアクセス(花蓮、台東など)には不可欠な存在です 。乗り場は主に地下2階にありますよ。

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台湾新幹線(高鉄/HSR)

日本の新幹線と同様の高速鉄道

台北から南部の高雄(左営駅)まで、西海岸の主要都市を高速で結びます。乗り場は台鉄と同じく地下2階にあり、改札は隣接しています。

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台北MRT(捷運)

台北市内観光の生命線となる地下鉄。台北駅には、主要な2路線が乗り入れています。

  • 板南線 (Bannan Line / ブルーライン):西門町、忠孝復興、台北市政府(台北101エリア)など、東西の主要エリアを結びます。ホームは地下3階です。
  • 淡水信義線 (Tamsui-Xinyi Line / レッドライン):淡水、中山、中正紀念堂、台北101/世貿など、南北の観光名所を結びます。ホームは最も深い地下4階です。

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桃園空港MRT(機場捷運)

桃園国際空港と台北市内を結ぶ専用路線

注意点として、桃園空港MRTの駅は台鉄・高鉄の駅舎本体とは別の建物にあり、地下通路を通って徒歩で10分~15分ほど移動する必要があります。

ずっきー
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列車には速達タイプの「直達車(Express/紫色)」と各駅停車の「普通車(Commuter/青色)」の2種類がありますよ。

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高速バス(國光客運など)

台湾各地へ向かう長距離バスのターミナルは、駅本体に隣接する「台北轉運站 (Taipei Bus Station)」という建物にあります。

このバスターミナルはショッピングモール「京站 (Q-Square)」と一体化しており、駅とは地下通路で結ばれています。

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台北駅をフロアごとに解説!

様々な公共交通機関やお店が並び、まるで迷宮とも言える「台北駅」。各フロアの役割を把握することで、巨大な駅でも自信を持って歩けるようになりますよ。

台北駅本館は地上6階、地下4階建ての巨大な建物です。ここでは旅行者が主に使用する2階から地下4階まで、各フロアの機能を頭に入れておきましょう。

2階:グルメフロア

駅ナカ商業施設「微風台北車站 (Breeze Taipei Station)」のメインフロア。フードコートやレストランが集結しており、食事をするならまずここを目指しましょう。

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1階:玄関と土産物フロア

白と黒の市松模様の床が広がる、象徴的な吹き抜けの「大ホール」があるフロアです。

各方面への出入口、台鉄・高鉄の有人きっぷ売り場、そして台湾各地の銘菓が揃うお土産物店が並んでいますよ。

また、台北駅で両替をしたい方はこのフロアにある「郵便局」へ立ち寄ると良いでしょう。

なお、郵便局で両替をする際はパスポートが必要なので、忘れないように注意しましょう。

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地下1階:乗り換えと地下街の中心

台北駅の地下1階は最も複雑で最も重要なフロア。台鉄・高鉄の改札口、各種自動券売機があり、ここから4つの主要な地下街(Y, Z, M, K区)が四方へと伸びています。

ずっきー
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台北駅でショッピングするなら、ここの地下街に立ち寄ると面白いアイテムがたくさん見つけられますよ。

台北MRTや桃園空港MRTへの乗り換えも、このフロアが起点となりますよ。

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地下2階:台鉄・高鉄ホーム

台湾の主要な公共交通機関「台湾鉄道」と「台湾新幹線」のプラットホームがあります。ここから台湾各地へと向かう長距離列車に乗ることができますよ。

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地下3階:MRT板南線ホーム&乗り換え

MRT板南線(ブルーライン)のホーム階。MRT淡水信義線(レッドライン)への乗り換えもこの階を経由します。

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地下4階:MRT淡水信義線ホーム

台北駅の最も深い場所にあるのが、MRT淡水信義線(レッドライン)のホームです。

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台北駅を攻略しよう!

今回は台北車站と台北駅の違いを解説したほか、台北駅で利用できる公共交通機関や、台北駅のフロアごとの説明などをお伝えしました。

複雑な台北駅を攻略して、台湾旅行をよりスムーズに過ごしてみてくださいね。

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