台湾では2024年の4月に大地震が発生し、特に花蓮が大きな被害を受けました。そして「台湾は地震がよく起こる国」だというイメージを持った方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、台湾旅行で地震の影響は大丈夫なのか、現地在住者が体感をお伝えしていきます。
台湾のどこで地震が多い・少ないのか、という疑問点についても解説していきますよ。
台湾旅行で地震の影響は大丈夫?
日本人観光客が最も訪れる「台北」への旅行に関しては、地震による大きな影響はないと考えてよいでしょう。
2024年4月の花蓮での大地震の際は、さすがに台北も震度5弱を観測しましたが、そのとき以外に目立った被害はありません。
大地震の際はMRTの一部(新北メトロの中原駅~板新駅の3駅)が損傷を受け、しばらく運営停止していましたが、2024年12月に復活しました。
ただ、花蓮や宜蘭など台湾東部を旅行する方は地震の影響を受ける可能性が大きいです。詳しくは次章で解説していきます。
台湾東部は地震が多い
先ほども述べたように、台湾東部は地震が多いです。
具体的な地名だと「花蓮」「宜蘭」「台東」あたりでしょうか。特に4月の大地震の発生地でもある「花蓮」が圧倒的な割合を占めます。
以下の画像の赤丸は最近の地震の発生源を表していますが、ほぼ花蓮付近に集まっています。
そして執筆時(2024/12/15)でも既に花蓮で当日2件地震が発生しているほど。
実は、花蓮ではほぼ毎日地震が起こっています。地震の規模は小さいとはいえ、花蓮観光をする方は要注意です。
ちなみに「なぜ花蓮で地震が多いのか」というと、花蓮はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界に近い場所にあるからです。これらのプレート同士が衝突し、圧力が蓄積されることでしばしば地震が発生してしまうんですね。
台湾の地震速報は以下の気象署公式ページで見られます。
台湾西部は地震が少ない
一方、台中や台南、高雄などの大都市が位置する台湾西部は地震が少ないです。
大都市が並ぶエリアの方は地震が少ないのは救いですよね・・・。
花蓮での地震が大きい場合は西側も揺れることはありますが、都市圏に住む僕の体感としては特に地震の影響を気にする必要はないでしょう。
台湾西部はユーラシアプレートの安定した部分に位置しており、境界から離れているので地震活動は少ないんですね。
台湾東部への観光には気を付けよう
台湾東部の花蓮ではいまだに地震が多く、花蓮観光を予定している方は常に細心の注意を払う必要があります。
一方、台北や台中、台南、高雄などの大都市圏は被害が少なめで、地震の影響を考慮する必要はあまりないでしょう。ただ、地震大国の日本で過ごすときと同じように、万が一には備えて観光を楽しみましょう。
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