少しマイナーですが台湾の中でおすすめしたい場所が「深坑(シェンケン)」。「豆腐の街」とも呼ばれ、特に臭豆腐が有名なんですよ。
そこで今回は、そんな深坑の中心部「深坑老街」をご紹介します!
深坑老街にある臭豆腐のおすすめ店や深坑老街への行き方など、幅広く情報をお伝えしますよ。台湾の色んな観光地に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
深坑はどんな場所?

深坑区は台湾新北市の市轄区で、台北市の東南に位置する山間の地域です。
深坑は周囲を山岳部に囲まれ、海抜30~500mの高低差があります。中央部を景美渓が流れ、地形が深いくぼ地のように見えることから「深坑」という名前がつけられました。
清代には拳山堡に属し、原住民の居住地に隣接していました。1765年頃から漢人の入植が始まり、泉州人の張万順が万順寮(現在の万順里)を開発したという記録が残っているそうです。
そんな深坑は現在「豆腐の街」として非常に有名。
1960年代頃に、深坑に住む王兄弟が従来の豆腐の製造方法を改良したことが始まりだそう。また、深坑の水は水質が良く鉄分の含有量が少ないため、コクのある味わい深い豆腐を作ることができ、豆腐の生産地としても条件が良かったんですね。
そして今では、代表的な豆腐料理の「臭豆腐」のほか、「紅焼豆腐」「豆腐羮」「豆腐巻」「酥炸豆腐」「黒豆から作った豆腐の料理」など、さまざまな豆腐名物で有名になっているんですよ。
✅台湾名物「臭豆腐」についてはコチラ
他にもレンガ造りの歴史的な建物が並ぶ街並みや、台湾らしい廟や樹齢100年以上のアカギの大樹なども深坑の見どころですよ。

深坑老街の臭豆腐おすすめ2選
ここからは深坑老街にある「臭豆腐の二大有名店」をご紹介します。
どちらもグーグルマップのレビュー数1,000を超えるほどの人気ぶり。深坑老街に訪れたら、まずこの2つに立ち寄ってみるのをおすすめします。
古早厝

「古早厝」は、深坑老街にある数多くの臭豆腐のお店の中でもトップの人気を誇る臭豆腐専門店です。
店内は開放感があり、テーブル間も広いため落ち着いて食事ができました。


土日だったので混雑も覚悟していましたが、お昼時をずらした15時頃に訪れたためか、並ぶことなくスムーズに入店できましたよ。
店内には古い映画ポスターや写真が飾られているのも特徴。文字が右から左読みなので、結構古い映画かもしれないですね~。

古早厝では、比較的食べやすい「揚げ臭豆腐(酥炸臭豆腐)」を注文しました。

カリっとした食感で臭いもきつくなく、おやつ感覚でいただけました。しょうゆのようなタレをたっぷりつけたり、付属の野菜と一緒に食べたりしてもおいしかったですよ。
臭豆腐の他にも魚や麺類など、さまざまな台湾料理を味わえます。古早厝では特に「麻辣鴨血臭豆腐」「清蒸臭豆腐」あたりも人気なんだそう。

臭豆腐好きの方はぜひ試してみてくださいね。
営業時間
全日 10:00~20:00
No. 140號, Shenkeng St, Shenkeng District, New Taipei City, 222
王水成臭豆腐老店

王水成臭豆腐老店も深坑老街で非常に人気の高い臭豆腐店。1956年に創業し、現在は深坑老街に2つの店舗を展開しています。
水成館はレンガ造りの伝統的な建物にお店が入っていました。

お昼時を過ぎた14時頃に訪れたにも関わらず、たくさんのお客さんで繁盛していましたよ。

ここでは「蒜香(ニンニク)臭豆腐」をいただきました。石膏粉を使用せず、伝統的な製法で作られているそうです。

想像以上に臭いがきつくなく、ペロリと食べてしまいました。ほどよく効いたニンニク醤油の風味も食欲をそそり、最後まで飽きることなくおいしくいただけましたよ。
王水成臭豆腐老店でもメインの臭豆腐を中心に、さまざまなメニューが販売されていました。

特に、ピリッとした辛さがクセになる「麻辣臭豆腐」やアヒルの血を固めて作る台湾の伝統料理「鴨血」あたりが人気なんだそうですよ。
風華館も通りかかりましたが、こちらは店舗が広めな印象を受けました。

気になる方は、ぜひ王水成臭豆腐老店も訪れてみてくださいね。
営業時間(水成館)
木~金 10:30~20:00
土・日 10:30~20:30
水 定休日
No. 118號, Shenkeng St, Shenkeng District, New Taipei City, 22243
営業時間(風華館)
木~金 10:30~20:00
土・日 10:30~20:30
水 定休日
No. 204號, Section 2, Beishen Rd, Shenkeng District, New Taipei City, 222
深坑老街では豆腐アイスクリームも味わえる!

深坑老街には臭豆腐のほか、豆腐を使ったさまざまな食べ物が販売されています。その中でも面白かったのが「豆腐アイスクリーム」。
アイスに豆腐という絶妙な組み合わせですが、深坑老街では何店舗かで販売されていましたよ。

僕も豆腐アイスクリームの人気店「老街頭炭焼豆腐霜淇淋」で買って食べてみました。

味は・・・なんとも言えない!!(笑)

これは豆腐というか、なんか別のものの味わいがしました。(笑)
ただ深坑老街では非常に評価の高いお店なので、気になる方はチャレンジしてみるのも良いでしょう!
店舗情報(老街頭炭焼豆腐霜淇淋)
全日 11:00~21:00
No. 51, Shenkeng St, Shenkeng District, New Taipei City, 222
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深坑老街への行き方は?

深坑までは直接MRTや台湾鉄道が通っていないので、MRTとバスを使って行く必要があります。
MRTとバスを使うルートにもいくつか選択肢はありますが、台北駅発で行く場合は以下のルートがおすすめです。
- MRT赤線:台北駅⇒大安駅(乗り換え)
- MRT茶色線:大安駅⇒木柵駅
- バス:木柵駅近く⇒深坑
台北駅から深坑老街までは合計「1時間~1時間半」ぐらいかかると想定しておきましょう。
1.MRT赤線:台北駅⇒大安駅(10分)
MRTの中でも最も主要なラインの一つ「淡水象山線」。まずはこの線を使って大安駅まで向かいます。

台湾の地下鉄内も綺麗で明るく、日本の地下鉄とほぼ同じ感覚です。
2.MRT茶色線:大安駅⇒木柵駅(30分)
大安駅についたら茶色の「内湖線」に乗り換え、木柵駅まで行きましょう。

大安駅から木柵駅までは30分ぐらいかかり、少し距離があります。
3.バス:木柵駅近く⇒深坑(15分)
木柵駅からはバスに乗り換えて深坑老街まで向かいます。

ちなみに木柵駅から深坑老街行きのバスの番号は「660」「666」「679」など、いくつかあります。木柵駅に到着してから調べると良いでしょう。
✅台湾での「バスの乗り方」は以下の記事で詳しく解説しています
臭豆腐の街「深坑」は必見です!
日本人観光客にとってはあまり聞き馴染みのない深坑ですが、レンガ造りの建物や数多くの豆腐料理店が並び、見どころがたくさん!
マイナーな場所にも訪れてみたい、という方はぜひ深坑にも立ち寄ってみてくださいね。
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