台湾と台北の違いは?現地在住者がわかりやすく解説!

台湾生活

ところで「台湾と台北の違い」をご存じでしょうか。「どちらも聞いたことはあるけど、詳しい違いがわからない」という方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、台湾と台北の違いを現地在住者の僕が徹底解説します。

ほかにも「台北と台南の違い」や「台湾が初めての海外旅行におすすめの理由」なども解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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台湾と台北の違いは?

早速、台湾と台北の違いについて簡単にまとめると、台湾は「国台北は「都市名」です。例えると、台湾が日本、台北が東京というような位置づけになります。

台湾は東アジアにある島全体を指し、政治的には中華民国の主要な領土として機能しています。広い面積には山岳地帯や平野、海岸など多様な自然環境が存在し、地方ごとに異なる文化や経済活動が発展していますよ。

台湾全体の面積は約36,000平方キロメートルで、人口約2,300万人を抱えています。

これに対し、台北はその台湾の北部に位置する大都市で、政治・経済・文化の中心都市となっています。中華民国政府の各省庁や総統府が集中し、交通網が発達した都市的な風景が特徴ですよ。

台北は面積約272平方キロメートル、人口約270万人のコンパクトな大都市です。

台湾には台北以外にも台南や高雄といった主要都市がありますが、それぞれ独自の歴史や産業基盤を持ち、台北とは雰囲気や役割が異なります。

台北と台南の違いは?

次に、台北と台南の違いについても解説します。

先ほど説明したように台北は台湾の北部に位置する首都ですが、一方の台南は名称の通り「台湾の南」に位置する都市です。

そして台南は台湾の“古都”と称され、台湾最初の発展の舞台となった土地柄から、今も歴史の重みを感じさせる建築や伝統文化、ゆったりとした空気を色濃く残しているんですよ。

ずっきー
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台南は日本で言う「京都」のような立ち位置です!

歴史をひも解くと、かつて台湾がオランダに統治されていた時期、拠点となったのは台北ではなく台南でした。鄭成功によるオランダからの奪還の後は、台南が台湾の政治・経済・文化の中心となりました。

そのため、台北は高層ビルが林立する一方で台南は歴史的な建築に囲まれていることが大きな特徴です。例えば、台南には台湾最古の孔子廟や、かつての貿易港・安平地区、オランダ時代の城跡など、時代ごとに建てられた名所が点在します。

寺院や市場、路地裏をのんびり歩くと、繊細な細工の施された古建築や、地元住民の日常が垣間見えるのが台南ならではの魅力です。

食文化も両都市で大きく異なります。台北は各地から集まるトレンド料理や国際色豊かな飲食店が多く、洗練された都会のグルメが楽しめます。対して台南では地元の食材を主役にした伝統料理が根強く残り、特に料理全体に甘味を加える文化が特徴的です。

これはオランダ統治時代から盛んになったサトウキビの栽培が影響しており、台南料理の多くは独特の甘い風味をもっています。

ずっきー
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台湾人の友達ともよく「台北と台南の味付けの違い」の話題は出ますね~。地域鉄板ネタの一つです。

✅台北と台南で味の違いがある「麺線」「鍋焼意麺」を食べ比べしてみよう!

日々の暮らし方や住民の気質にも違いがあります。台北は多忙でテンポが速く、公共交通機関が発達し、生活の利便性が高い都市です。

一方台南は全体的にのんびりとした空気が流れています。

住民の人柄も穏やかで親しみやすいことで知られ、初めての旅行者もどこか懐かしさや居心地のよさを感じられますよ。

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台湾の歴史について詳しく解説!

台湾は多様な民族や外部勢力が行き交う中で独自の発展を遂げた長い歩みが特徴です。古代、台湾にはオーストロネシア語系の原住民族が住んでおり、アジアや太平洋との交易や交流が行われていました。

その後17世紀に入ると、ヨーロッパ勢力が進出し、1624年からオランダが南部を、スペインが北部を一時支配しました。しかし、鄭成功という中国系の武将がオランダを駆逐し、1662年からは鄭氏による政権が樹立されます。

清朝は1683年に台湾を武力で制圧し、中国本土の一部として福建省の管轄下に組み入れました。当初は統治に消極的で、特に山間部や原住民の多い地域には十分な支配が及びませんでしたが、19世紀の後半になると、清仏戦争や近代化の流れを受け、台湾の戦略的重要性が高まります。

そこで1885年、台湾は清朝によって福建省から独立した「台湾省」となり、鉄道などインフラの近代化が進みました。

ただ1895年に日清戦争で清朝が敗北すると、下関条約に基づき台湾と澎湖諸島は日本に割譲されます。台湾民主国の樹立など住民の抵抗もありましたが、日本は軍政による統治を開始し、やがて多数のインフラ建設や人口調査、衛生・教育の近代化、農業・産業の振興政策を推進しました。

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第二次世界大戦で日本が敗北すると、台湾は中華民国政府(国民党)へ返還されます。しかし1949年に中国本土を共産党率いる中華人民共和国が制圧すると、蒋介石ら国民党政権は台湾へ退避し、台湾本島で中華民国体制が続く形となりました。

以後の台湾では戒厳令に基づく一党独裁が長く続きましたが、1980年代以降は民主化が進み、現在の多党制・自由化社会へと移行しています。

このように台湾の歴史は、原住民族の豊かな文化を基盤としつつ、欧州列強、清朝、日本、そして現代中国との関係のなかで、複雑かつダイナミックな変遷をたどってきたんですね~。時代ごとの外部支配と現地の適応、そして台湾独自の文化の発展が、現代台湾社会の多様性につながっています。

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台湾が初めての海外旅行におすすめの理由5選

ここからは、初めての海外一人旅に台湾がおすすめな理由を解説していきます。5つまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①治安が良い

初めての海外旅行で最も重視すべきポイントが「治安」。安定した治安があってこそ、楽しい旅ができるものですよね。

その中で、台湾の治安はかなり良好夜遅くに女性一人で歩いても問題ないレベルで、日本と変わらない治安の良さで過ごせます!

ずっきー
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カフェにパソコンを放置してお昼ご飯を食べに行く人も多いほど。「むしろ日本を超えた治安の良さなのでは?」と思ってしまいます。(笑)

日本と同じく島国なので「国境沿いの地域は危険」ということがなく、国中どこでも気軽に立ち寄れるのも非常に魅力的。

去年発表された「安全/犯罪指数」でも、142ヵ国・416都市の中で台北は「第3位」にランクインしてます。

このように数値で見ても、台湾の治安は世界トップレベルで安全です。女性の一人旅でも日本と同じ治安レベルで安心して楽しめると思います。

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お茶文化の台湾では変な酔っ払いがいない(笑)し、「むしろ日本より安全では?」と感じることもあります。実際に女性一人で台湾に旅行する方も多いです。

✅台湾の治安は実際どう?現地在住者が詳しくお伝えします

②日本から近い

日本とすぐに行き来できれば、心理的にハードルも下がりますよね。

その中で、日本と台湾は片道2~3時間で移動でき、日本の地方都市からも直行便が出ています。負担の重くなりがちな距離的なハードルも最小限に抑えられますよ。

万が一があったときもすぐに帰れて、安心ですね。

✅台湾行きの航空券が安い時期はいつ?旅のプロが解説

③日本人が多い

台湾には「日本人が多い」という点も大きなメリット。

初めての海外旅行だととても心細いと思いますが、台北や高雄の日本人宿へ行けば、日本人との交流も生まれるかもしれません。

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僕は実際に、高雄の「あひるやゲストハウス」や台北の「4 Plus Hostel」で日本人ゲストとの交流もありました。

観光地にも日本人は多いので、万が一トラブルがあったときも心強いですよね。

✅ほぼ日本人観光客!超人気のマンゴーかき氷屋「冰讚」をご紹介!

④日本語を話せる人が多い

台湾には日本語を話せる人が多いのもメリット。

台湾では、第二言語として英語に次いで日本語が大人気。簡単な言葉なら話せる人も多いです。

ずっきー
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最近なら、ある小籠包のお店を電話で予約したときに、まさかの日本語対応でびっくりしました。(笑)

思わぬ場面で助けられるかもしれませんね。

✅台湾旅行で日本語しか話せないけど大丈夫?

⑤親日国家

台湾は非常に親日国家です。日本人と伝えると好感を持ってくれることがほとんど

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飲食店で日本人だから味噌汁をサービスしてくれたことも。日本で大きな自然災害があった直後には、店主が「頑張れ日本!」と励ましてくれたこともありました。(涙)

台湾人はとっても日本人に優しいので、困ったときも助けてくれるでしょう。

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初めての台湾旅行におすすめの観光地

ここでは、台湾で初めての一人旅におすすめの観光スポットをご紹介します。どれも台北市内でアクセスがよく、地下鉄で簡単に行けますよ!

士林夜市

士林夜市は台北市士林区にある、台湾最大級の夜市。

ずっきー
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台湾の中で圧倒的知名度を誇る、ド定番の夜市です!

ダージーパイや臭豆腐、タピオカミルクティーなど、定番の台湾グルメを満喫できるほか、屋台のゲームやショッピングも存分に楽しめます。

台湾の雰囲気を一気に味わえるので、ぜひ訪れてみてくださいね!

✅士林夜市では「焼きエリンギ」屋台が大人気!

✅士林夜市の有名「胡椒餅」にも注目ですよ!

台北101

約508メートルの高さを誇り、台湾で一番高い建物の「台北101」も定番の観光スポット。

89階の展望台からは、360度のパノラマビューを楽しむことができますよ。

地下1階から5階まではショッピングモールになっており、買い物や食事も満喫できるでしょう。

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✅台北101のアクセスを解説!最寄り駅はどこ?

迪化街

台北市大同区に位置する歴史的な商店街。清の時代に栄えた商業地区で、台湾で最も古い商店街の一つとも言われています。

バロック様式の建物が無数に立ち並び、ひと味違った雰囲気を楽しめますよ。

特に乾物、漢方薬、お茶などが多く、連日多くの人でにぎわっています。

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台湾と台北の違いはとても簡単!

台湾と台北の違いは、台湾が「国名」、台北は「都市名」ということでした。

台湾は初めての海外旅行にもおすすめなので、ぜひ当記事も参考にして台湾を訪れてみてくださいね。

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