豊富な観光スポットをそろえ、日本人旅行者も多い台湾。
その中で、ひと際大きな存在感を発揮する観光ジャンルが「日本統治時代の建築」。
台湾には、戦前の日本を象徴する”モダンな洋風建築”をリノベした観光スポットが多いんですよ。
そこで今回ご紹介するのが、台南の「林百貨店」。
林百貨店は日本統治時代に建てられ、現在も百貨店として営業している注目の場所なんです!
僕も実際に訪れてきたので、今回詳しく解説しますよ!
林百貨店とは?
林百貨店は、1932年(昭和7年)に山口県の実業家「林方一さん」によって創立されました。
この時期は台湾でも、ファッションや音楽、映画など自由な文化が発展していました。ちょうどその流れで林百貨店も建てられたんですね。
今はお土産中心ですが、当時は百貨店の名として和服や洋服・生活雑貨など、さまざまな品物が売られていました。
台南一の目抜き通り「末広通り」で開業して、結構繁盛していたそうですよ。
戦後は「台湾製塩総工場」「警官の派出所」など、目まぐるしく用途が変わり、1980年代には空きビルとなってしまったそう。
ですが、2010年から修復作業が進み2013年に完了。2014年から現在の「新・林百貨店」として生まれ変わり、リニューアルオープンしたんですね。
優雅なモダンデザイン!
特徴的なのが、その外観デザイン!
戦前の日本に数多く建てられた洋風なモダンデザインが特徴的。当時最新鋭の技術を結託して、造られたそうです。
ちなみに台湾には、このような戦前日本の洋風建築が数多くあります。
台北の「中華民国総統府」「中正紀念堂」、台中の「旧台中駅」など、台湾全土で見つけることができます。
内観もおしゃれでした。
レトロなエレベーターもありましたよ。
当時の趣を満喫しつつ、ショッピングを楽しめそうですね。
限定グッズが目白押し!
現在の林百貨店には、台湾のお土産にぴったりな商品がたくさん!
特に林百貨店限定グッズが豊富で、ついついほしくなるものばかり。
例えばこちらは、林百貨店のキャラクターの林さん?wのグッズ。
昭和!って感じの懐かしいデザインのキャラクターですよね。(笑)
林さんパッケージのお菓子もありました。
もちろん林さん以外の林百貨店限定グッズもありましたよ!
他にも、台湾定番のパイナップルケーキや茶葉、台南雑貨などが販売され、まさにお土産の宝庫!
林百貨店でお土産をそろえるのもおすすめです。
屋上には神社がある!
僕が一番気になったのは「屋上に神社がある」ということ。
この写真だけ見ると、ちょっとホラーかもしれません・・。(笑)
「末広社」と呼ばれるこの神社は、1932年に開業した半年後に完成しました。当時は一般公開されていなかったよう。
産業の守り神として信仰されているそうですよ。
戦争の面影も・・・
また、屋上には戦争の跡がいくつか残されています。
1945年3月1日は「台南大空襲」と呼ばれる、台南史上最も激しい空爆がありました。
その時に林百貨店も被害を受け、被弾の痕跡や機銃掃射の弾痕などが残っています。
林百貨店には、このような光と影の部分を観察できる貴重な観光スポットなんです。
林百貨店への行き方を解説!
台南駅から林百貨店への行き方について、多くの方がバスを紹介していますが、正直おすすめしません。
台南のバスはややこしいです・・・。
同じ番号なのに別の行き先に向かったり、台南のバスは混乱した覚えしか・・・。
台南駅から林百貨店は、徒歩でも約20分と歩ける距離ではあるので、ややこしさを避けるなら徒歩で向かうのが良いでしょう。
僕がおすすめしたいのが「YouBike」と呼ばれるシェアサイクル。
停車場もかなり多いので、台南観光でも大活躍間違いなし。YouBikeを使えば、台南駅から林百貨店までは約10分で行くことができますよ。
最初の30分はたった25円ほどで利用できる手軽さもたまりません。
詳しくはこちらの記事でも紹介しているので、ぜひご参考くださいね。
林百貨店で観光もショッピングも!
観光にもショッピングにも魅力いっぱいの「林百貨店」。
台南を訪れる方は、ぜひ林百貨店も寄ってみてくださいね。