【2025年】台湾アニメまとめ!幸福路のチーや猫のくらちゃんなど

台湾生活

日本のアニメが大人気の台湾ですが、台湾産のアニメもあるのか気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、台湾産のアニメを一挙まとめてみました。

劇場アニメとテレビアニメに分けてご紹介していきますね。

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台湾のアニメ事情は?

まず台湾では日本のアニメが非常に人気を集めています。台湾人がアニメを見ると言えば、日本のアニメ率がとても高いですね。

台北にはアニメグッズを販売する「アニメイト台北店」もありますよ。

一方で台湾のアニメ産業はあまり振るわず、台湾人に台湾発のアニメを聞いてもあまり挙がってこないですね・・・。

ただ、その中でも貴重な台湾アニメはいくつかあるので、以下にご紹介していきますよ。

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台湾産の「劇場アニメ」2選

まずは台湾産の「劇場アニメ」を2つご紹介。「幸福路上」「魔法阿媽」ともに台湾では知名度の高い劇場アニメで、気になる方は必見ですよ。

幸福路上(幸福路のチー)

近年で高い注目を集めた台湾産アニメ映画が「幸福路上(日本名:幸福路のチー)」。台北郊外の実在する通り「幸福路」を舞台に、主人公チーと下町に生きる人々の半生を描いた感動作です。

物語はアメリカに暮らすチーが祖母の訃報を受けて故郷の幸福路に帰ってくるところから始まります。チーは幼少期から現在に至るまでの人生を振り返り、台湾の激動の歴史と共に自身の成長と変化を追体験していきます。

台湾語禁止の学校教育、少数民族である祖母との関係、学生運動、台湾大地震など、戒厳令の解除を経て民主化へと向かう現代台湾の大きなうねりも描かれていますよ。

ずっきー
ずっきー

予告編を見るだけでもウルッとくるノスタルジーな作品。台湾の日常生活や歴史文化を知るのにもおすすめの映画です。日本でも上映され、日本語吹き替えや字幕でも視聴できます。

この作品はアニメーション産業が盛んではない台湾から生まれた奇跡的な作品として注目を集めました。東京アニメアワードフェスティバル2018でグランプリを受賞し、その後も各国際映画祭で受賞を重ね、2019年のアカデミー賞長編アニメーション部門の25作品にエントリーされるなど、世界的な評価を得ています。

配信:日本語吹替版

配信:日本語字幕版

DVD

魔法阿媽

台湾アニメ映画界のレジェンド的存在なのが「魔法阿媽」。1998年に公開された、台湾初の長編アニメーション映画です。

5歳の都会育ちの男の子「豆豆(ドゥドゥ)」が主人公の物語。両親が海外で仕事をすることになり、豆豆は夏休みの間、田舎に住むおばあちゃんの家に預けられます。このおばあちゃんは、実は霊を扱う道士という特殊な職業を持っていたんです・・・!

依然台湾アニメ界にその名を残す重要な作品として広く知られており、2021年には4Kデジタルリマスター版が製作されました。リトアニアで開催された台湾映画祭でも上映されましたよ。

ずっきー
ずっきー

台湾の友人に台湾産アニメを聞くと、一番最初に挙がってくるのが魔法阿媽。台湾のアニメ産業を切り開くキッカケを与えてくれたんですね。

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台湾産の「テレビアニメ」4選

あまり数は多くないですが、台湾産のテレビアニメもいくつか存在します。日本でもリメイクされた「九藏喵窩」や国際的にも認められた「小猫巴克里」など、詳しくご紹介していきます。

九藏喵窩(猫のくらちゃん)

九藏喵窩(じょうざんみゃおうお)は、台湾発の人気アニメシリーズです。1998年にインターネット上の電子掲示板のマスコットキャラクターとして誕生し、その後急速に人気を博しました。

ずっきー
ずっきー

このキャラクターは台北地下街の公式マスコットにも選ばれるほど、台湾で広く認知されています!

アニメは2015年から台湾のテレビ局で放送が開始されました。日本でも「ドルアニシリーズ・九藏喵窩」として2020年1月から千葉テレビで放送が始まり、日本語吹き替え版が制作されています。

物語の舞台は「猫王国」という平和な国で、主人公の九藏(じょうざん)は国王として登場します。九藏は気まぐれでおとなしい性格ですが、国の平和を脅かす者には厳しく対応します。チョコレートが大好物で、少しぽっこりしたお腹を気にしているようですw

九藏の妻である風尋(ふうしゅん)や、九藏の弟で吟遊詩人の魅影(めいえい)などとのキャラクターを中心に、のどかで平和な猫の国の日常や冒険が描かれています。

九藏喵窩は単なるアニメにとどまらず、グッズ販売やオンラインゲームの制作など、幅広い展開を見せています。日本でも人気を集めており、日本向けに「猫のくらちゃん」という名前でも展開されています。

配信版

小猫巴克里

邱立偉が創作した台湾の人気アニメシリーズで、絵本や映画なども作成されています

テレビアニメ版は2010年12月5日に公共テレビのHiHDチャンネルで初放送され、2011年には金鐘賞アニメーション番組賞を受賞しました。2015年4月からは台湾テレビ総合チャンネルでも放送が開始され、現在まで続く長寿アニメでもあります。

ストーリーは都会の街猫バークリーが偶然にも田舎の「第一村」に運ばれてしまうところから始まります。初めは田舎の環境に馴染めないバークリーですが、悪徳企業「蟲光光集団」が村に工場を建設しようとしていることを知り、村人たちと共に美しい自然を守るために奮闘する姿を描いています。

2017年12月29日には長編アニメ映画版が公開されました。フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭や韓国のソウル国際アニメーション映画祭にも出品され、国際的な注目を集めました。台湾の映画賞である金馬奨の長編アニメーション映画部門にもノミネートされましたよ。

ずっきー
ずっきー

環境保護や地域コミュニティの大切さといったテーマを子どもから大人まで楽しめるストーリーで描き、30カ国以上で版権が販売されるなど、国際的な成功を収めています。

未來宅急便

「未來宅急便」は台湾発のオリジナルSFアニメシリーズです。未来世界を舞台に、エネルギッシュなキャラクターたちによる楽しく心温まる物語が描かれていますよ。

物語の中心は主人公の八戒(はっかい)という名前のキャラクター。八戒は物流会社に所属しており、未来人力部門に異動となります。そこで、自動飛行船を操縦して荷物を配達する任務を担当することになり、他の個性豊かなキャラクターとのストーリーが展開されていきます。

未來宅急便は台湾のアニメ産業の発展を示す重要な作品の一つとして国際的にも注目されています。2022年4月に東京の台湾文化センターで開催された「タイワニーズ・アニメーション ~最新台湾アニメ展示会~」でも紹介されましたよ。

勇者系列

「勇者動畫系列」は、台湾の公共テレビで2021年7月4日から放送開始された注目のテレビアニメ。黃色書刊さんによって描かれた四コマ漫画作品「勇者系列」を原作としています。

Netflixでも配信が開始され、国際的な注目を集めています。今ではキャラクターグッズが販売されるまで人気を集めていますよ。

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台湾発「実験品家族」は日本でアニメ化!

台湾のコミックサイト「日更計画」で連載されていた原作をもとに、2018年春に日本でアニメ化されて注目を集めたのが「実験品家族」です。

物語はマッドサイエンティストの両親によって孤島の研究所で監禁され、実験の対象とされていた5人の兄弟姉妹を中心に展開されます。

両親が逮捕されたことをきっかけに、彼らは初めて一般社会で生活することになります。そこでの困難や自分たちの特異な能力を隠しながら「普通の家族」を求める姿が描かれていますよ。

一般社会との齟齬やギャップに直面しながらも、自分たちなりの「普通の家族」を作り上げようとする5人の姿を通じて、家族の在り方や個性の尊重といったテーマを探求しています。

配信版

DVDコンプリートボックス

漫画(第1巻)

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貴重な台湾アニメを見てみよう!

調べてもなかなか情報の出てこない台湾アニメですが、いくつかのアニメは国際的に受賞していたり、日本でも放送されていたりと、高い人気を誇るアニメもありますよ。

台湾産アニメが気になる方は、ぜひ当記事を参考にお気に入り作品を見つけてみてくださいね。

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